2025年5月18日 カテリーナ バンドゥーラの調べ2

5月18日(日)は、陽のあたる道小さな音楽会vol.196「平和への祈り カテリーナ バンドゥーラの調べ2」。昨年6月以来2回目のカテリーナさんによるバンドゥーラの弾き語りコンサートでした。

 

 バンドゥーラは、ウクライナでは12世紀ころから使われている楽器で、弦楽器の中ではいちばん多い65本の弦があり、重さは約8キロ。ピアノの白鍵・黒鍵と同じ配列で、4オクターブ半の音域をもち、弦は指で押さえることなく爪弾いて演奏します。

 一本一本ウクライナの職人による注文生産ですが、現在は注文してもいつ納品されるかわからない、なぜなら工場が破壊され、職人さんも戦争に駆り出されて、いつ帰ってこられるのかわからないからだそうです。

 

 そんなバンドゥーラを弾きながら歌うカテリーナさんの声には、「戦争が早く終わって欲しい」「ふるさとをこれ以上破壊しないで欲しい」「罪のない人々をこれ以上殺さないで欲しい」という祈りのような、叫びのような感情が込められていて、この日歌われたウクライナ語の曲はもちろん、日本の楽曲(『川の流れのように』『千の風になって』『涙そうそう』『ハナミズキ』など)も、普段聴いているのとは違う曲のように聴こえました。

 

 「今、私の夢は、早く戦争が終わって、それ以上にどこにも戦争が起きないように、ずっと自由であって、ずっと安全で、ずっと平和で、ずっと青い空でありますように」と語り、歌い始めた『翼を下さい』には、カテリーナさんの願いと、この日のお客様全員の想いが凝縮されていたように思います。

 

 アンコールはアカペラで『ふるさと』でした。

♪こころざしをはたして いつの日にか帰らん 山は青きふるさと 水は清きふるさと♪

 

  この日参加してくれた、ウクライナから横浜に避難してきている2人の若い女性が、ウクライナのふるさとに帰れるのはいつになるのだろうと思うと、いたたまれない気持ちになりました。

 

 「平和への祈り カテリーナ バンドゥーラの調べ2」は無事終わりましたが、陽のあたる道のウクライナ支援はまだ終われません。引き続き、皆さまからのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。