2025年5月5日 原さとし「横濱洋楽はじめて物語」
5月5日(月祝)は、陽のあたる道小さな音楽会vol.195「原さとし『横濱洋楽はじめて物語』」でした。
2017年5月以来となる原さんの"レクチャーコンサート"。満席となった会場のお客様を、当時のバンジョーとともに江戸時代〜明治時代に連れていってくれました。
アフリカの奴隷がアメリカに持ち込んだ楽器が、顔を黒く塗った白人が演じるミンストレル・ショーで使用されてバンジョーが生まれたそうです。そんな説明も交えながら始まった第1部は、171年前日本人が初めて聴いたバンジョーのサウンドの再現。1854年日米和親条約締結の4日前の3月27日に蒸気船ポーハタン号の中で、日本人70名を招待して開かれたミンストレルショーで演奏された曲を、当時のプログラムに沿って演奏。そのプログラムの写真が原さんのFacebookにあったので拝借させていただきました。
第2部では、日本人が初めてバンジョーで演奏したであろうと思われるコンサート、1912年に行われた、ジョン・ゴーマン(天野靖三)と慶應マンドリンクラブの演奏を再現。ラグタイム風だったり、なじみあるメロディもあったり、当時の観客も楽しんで聴いたことが想像できるプログラムを、クラシカルなバンジョーで演奏されました。
今回のライブを通じて、バンジョーの変遷を学ぶとともに、開港当時の横濱に一層の興味をかきたてられました。
原さんの「ミンストレルショー」の調査・研究の成果として、9人編成で160年後(2014年)の同日同時刻に再現された演奏がYouTubeにアップされているのでリンクを貼っておきます。プログラムの1曲目と2曲目の演奏をご覧いただけます。
原さん、今日はありがとうございました。また愛犬の散歩の途中にお立ち寄り下さい。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。次回をお楽しみに!
